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社会課題解決への貢献

当社はトライボロジーに基づく独自技術とグループシーズを駆使し、新事業・新商品の創出を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。
未来に向けた価値創造には、様々な世代の発想力が不可欠です。そのため、新領域プロジェクトでは、若い感性と創造力を重視し、多くの若手人材を中心に据えて取り組んでいます。このようなアプローチを通じて、私たちは将来にわたり社会に価値を提供し続ける企業でありたいと願っています。

軸受事業で培われた技術で社会貢献

「モノづくり」は、革新的な製品や技術を通じて、人々の生活を豊かにし、日常の便利さを向上させてきました。一方で、環境への影響を最小限に抑えることが「モノづくり」では最重要視されています。
当社は「モノづくり」企業として、軸受材料のめっき工程、その排水処理システムに着目しました。当社のめっき排水処理システムは、従来型の減圧加熱方式にと比べて、低コスト、低エネルギーを実現しています。

めっき排水処理システム「アクアブレイナ」

次世代型排水処理システム

工場の課題から始まるイノベーション

当社の軸受製品は、めっき加工が行われており、その工程で大量の排水が発生しています。保有している排水処理設備は、排水の濃縮のために減圧加熱装置を使用していましたが、これには多大なエネルギーを消費するため、持続可能性の観点から見直す必要性がありました。そこで、工場の現場メンバーが主体となり新しい処理装置の開発に着手しました。その結果、熱エネルギーを必要としない膜濃縮技術を導入した処理方法が実現しました。

【効果(実測)】

CO2排出量(t)95%減 汚泥排出量(t)100%減 排出量(t)100%減 設備費(円)48%減 エネルギー費(円)92%減 薬品購入費(円)39%減

持続可能なビジネスへの挑戦

この処理装置は、従来の減圧加熱装置と比較して大幅なエネルギー削減できます。その際、「他社のめっき排水処理にも役立てることができるのではないか」というアイデアが生まれ、新規事業への展開が始まりました。
事業を持続させるためには、高品質な製品を手頃な価格で提供すること、また利益の確保が欠かせません。新規事業開発チームは「めっき排水処理システム」プロジェクトを立ち上げ、事業化に向けて取り組んでいます。新製品の名前は「アクアブレイナ」。
当社は、これまで挑戦していなかった分野に進出しました。
※ラテン語の水「アクア」と膜「メンブレイナ」を組み合わせた商品名です。

【ユースケース】

未来への展望

「アクアブレイナ」が広く受け入れられることで、多くの水問題が解決される可能性があります。当社は、さらに多くの製品を開発し、世界中での普及を目指していきます。カーボンニュートラルや水のサーキュラーエコノミーへの貢献が期待できます。国内だけでなく、グローバルな地域や顧客の課題解決に貢献することを目指していきます。

日経CNBC「ものづくりの挑人たち」で「アクアブレイナ」が紹介されました

2024年11月30日、日経CNBCの企業紹介番組『ものづくりの挑人たち』で当社が取り上げられました。『ものづくりの挑人たち』は、さまざまな分野で挑戦を続ける企業や個人の取り組み、さらには優れた商品やサービスに隠された開発ストーリーをドキュメンタリータッチで紹介する番組です。
当社の新事業推進を担うプロジェクトチームの活動と、排水処理装置「アクアブレイナ」について紹介されています。ぜひ当社の新事業開発への取り組みを動画でご覧ください。